2025年を振り返る:面白さの角度が増えていく一年だった

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2025年を振り返ろうと思ったのは、インプットばかりが増えて、アウトプットがほとんどできていないと感じたからだ。

4月の入社から始まり、環境が大きく変わった。新卒研修、社内ハッカソン、チームアサイン、API開発、初めての出張 ―― 初めての経験が次々と流れ込んできた。

気づけば「今年の自分はどう変わったのか」を振り返る余裕がなくなっていた。一度立ち止まり、流れの中で見えにくくなっていた変化を言葉にしておきたい。

1. 環境に押され、世界が面白く見える角度が増えた

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この一年、「成長した」と感じた瞬間は、能力が上がったときではなく、世界の面白さが増えたときだった。

面白いと感じる対象が増えると、自然と行動も増える。行動が増えれば、さらに面白さが広がる。その循環が今年ははっきり回り始めた。

就職前には気づけなかった面白さがある。たとえば、他者と関わることで、自分にはない視点や発想に出会えるという面白さだ。

具体的には、コンテストで優勝順位ばかりを気にして改善を重ねていたとき、「優勝順位よりも、ある中心人物の注目を引いた方が最終的な利益が大きい」と言われてハッとした。自分は目先の順位という分かりやすい指標だけを追いかけていたが、戦略的にはもっと大きな絵があったのだ。こうした「別の角度」に触れる瞬間が、今年は何度もあった。

これまで一人で完結できるタスクを好んでいた。効率的だし、気楽だし、他人に振り回されることもない。だが働き始めてからは否応なく人と関わる場面が増え、そこから得られるものが意外に大きかった。

仕事でのちょっとした会話や議論の中で「自分にはその発想はなかった」と感じる瞬間が何度もあった。自分だけでは絶対にたどり着けない角度だ。その「別の角度」を借りることで、世界の見え方が変わり、新しい面白さにつながる。

この"外からもらう視点"が、今年最も大きな発見だった。

2. 環境に変えられることは、案外悪くない

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こうして面白さの角度が増えていったのは、実は自分の努力だけではない。環境が自分を変えてくれたからだ。

自分は「環境が自分を変える」タイプだ。「環境に流される」ことへの偏見があったが、今年の経験で考えが変わった。

出社や対面でのコミュニケーションは疲れるし、戸惑いもある。けれど、その疲れや戸惑いが"ちょうどよい刺激"として働いた。

あなたは「環境に流される」ことに抵抗を感じるだろうか? 自分はずっと「主体的に選択すべき」と思い込んでいた。でも今年、良い方向に流れているのであれば、それでいいと思えるようになった。無理に逆らわず、必要なときだけブレーキをかける。環境に押し出されながら、少しずつ自分の形を整えていくスタイルが、自分には合っている。

3. 不安でも動けたのは、研修がくれた「意外と大丈夫」という感覚

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環境に押されて動くといっても、最初から抵抗なく動けたわけではない。新しいことをやるたびに「これで本当に大丈夫なのか?」と不安はあった。

それでも動けたのは、新卒研修で得た体験が大きい。

研修では、できないことにも強制的に挑戦させられた。人前で話すことや、よく分からない領域の開発。どれもハードルは高かったが、やってみると意外と普通にこなせた。

例えば、チーム開発でのハッカソン。GitやGitHubの使い方が全然分からず、「これどうやるんですか?」とほとんど聞きっぱなしだった。「自分は本当にできるのか?」と不安がよぎったが、結果的には形になった。

もちろん、すべてがうまくいったわけではない。自分が担当した機能を説明するとき、事前準備をせずに臨んでしまい、言葉をひたすら重ねた結果、自分が何を言っているのか分からなくなってしまった。どうしようもないなと落ち込んだ。でも、それでも何度も挑戦し、ChatGPTと事前に練習するなど工夫することで、失敗する頻度は前よりは減ったと思う。

「できるか分からないけど、まあやってみればいいか。」そんな軽さで動いたときの成功体験が、挑戦のハードルを下げてくれた。

4. 仕組みと好奇心が行動を支える

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今年、自分を最も支えていたものは「仕組み」だった。 特に、繰り返しタスクとして行動を固定化したことが大きい。

具体的には:

  • 土曜日は部屋を掃除する
  • 週2回、決まった曜日にジムへ行く
  • 月初めに必ず誰かを誘う
  • 寝る前に明日の準備をする

ただし、仕組み化できるのは「やると決めたこと」だけだ。では何を仕組み化するか?それを決めているのが好奇心だ。

自分の行動原理ははっきりしている。好奇心があると動ける。義務になると止まる。 問題解決や創造、新しい知識――こうしたものには自然と引き寄せられる。一方で、「決められたからやる」という義務は苦手で、エネルギーが萎む。

来年は、この仕組みに振り返りの習慣を加えたい。行動の裏にある考えや変化を、少しずつ言語化していくために。

おわりに

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2025年は、環境に押されながらも、世界の見え方が変わった一年だった。

振り返ってみると、今年最も大きく変わったのは「面白さの角度」だ。技術的なスキルや知識ももちろん増えたけれど、それ以上に「こんなことも面白いんだ」と気づける範囲が広がった。それが何より嬉しい。

来年は、この「外からもらう視点」を意識的に取り入れながら、ブログや小さな開発といったアウトプットを続けていきたい。インプットだけで終わらせず、少しずつでも形にしていく。そうすることで、また新しい面白さに出会えるはずだ。